导演:遠藤周作
「永遠の同伴者イエス」――。 著者の信仰の種が成長し円熟し、評伝の形で鮮かに開花した。 英語、イタリア語、中国語にも翻訳され、広い読者を獲得した作品。 英雄的でもなく、美しくもなく、人々の誤解と嘲りのなかで死んでいったイエス。裏切られ、見棄てられ、犬の死よりもさらにみじめに斃れたイエス。彼はなぜ十字架の上で殺されなければならなかったのか? ――幼くしてカトリックの洗礼を受け、神なき国の信徒として長年苦しんできた著者が、過去に書かれたあらゆる「イエス伝」をふまえて甦らせた、イエスの〈生〉の真実。 著者の言葉 私はこのイエス像がそのすべてに触れたなど少しも思ってはおらぬ。聖なるものを表記することは小説家にはできぬ。私はイエスの人間的生涯の表面にふれたにすぎぬ。ただ日本人である私がふれたイエス像が基督(キリスト)教に無縁だった読者にも少くとも実感をもって理...(展开全部)